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2011年09月03日(土)更新

衛星パーツ部品作りもアイデアが大切?

皆さん、こんにちは!

昨年の暮れから、名古屋大学のご依頼で
2013年に打ち上げ予定のX線天文衛星「ASTROーH」
部品製作の御手伝いをしています。

今回製作している衛星は、X線天文学の分野で
世界最高の性能を持つ宇宙X線天文衛星になる予定です。
この衛星には、たくさんの世界初の技術が使われています。

そのためには、我々モノづくり屋に対しても
過去に経験したことのないような加工技術が求められます。

とはいっても、最新鋭の工作機械と測定技術を使い
何とかできるものから、今回ご紹介するように
ちょっとした工夫しただけで作れるものもあります。

写真ではわかりにくいですが
これは、0.3mmの鉛の板をドーナッツ型に切り抜いて
3か所にφ3.5mmの穴をあける作業です。

ホームセンタに売っている簡単に円形に切り出せる
特殊なカッターナイフと皮に穴をあける際に使用する
打ち抜き用のポンチを使い、製作しました。
今回は、私が考えたのではなく、大学の技師の方に教えていただきました。

先端のモノづくりでは、常に新しいことへのチャレンジが求められます。
こうしたモノづくりの現場でもっとも嫌われることは
やりもしないであきらめることです。

大学の先生は、理論的に物事を考え
理屈に合わないことは、されないのかと思っていましたが
とにかくチャレンジして、困難に立ち向かう姿勢が求められます。

さらに、常に結果を出すことも求められます。
厳しい世界ですが、何とかクリアできた時の喜びは
何にも代えがたいですね。
いつも前向きに挑戦してくれる社員さんに感謝します。

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