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2009年09月22日(火)更新

次世代のものづくりを拓く精密微細加工技術

皆さん、こんにちは!

先週の金曜日、9月18日に
豊橋技術科学大学において
「次世代ものづくりを拓く精密微細加工技術」と題して
豊橋技術科学大学OSG寄付講座の公開講演会が行われました。

寄付講座という言葉は、耳慣れない言葉ですが
一般企業が、一定期間にお金を寄付して
あるテーマでの研究を大学と一緒に行うための仕組みです。

当社は、工具メーカーであるOSG㈱様と
工作機械メーカーである㈱キラ・コーポレーション様と
豊橋科学技術大学との間で、2年半前から
微細精密加工の加工技術の確立と
加工に使用する工具と工作機械の開発を進めてきました。

我々が、微細精密加工と位置づけているのは
直径が0.1mm以下の髪の毛よりも細い工具を使った切削加工です。
金属や樹脂に穴をあけたり、溝を加工したりすることに挑戦しています。

この日は、午前中はまず初めに
講座の全体を統括されている柴田先生より
寄附講座の基本方針と進展概要の説明があったのち

我々産業界の3社が
微細加工機の新戦略(キラ・コーポレーション 小林氏)
微細加工工具の展開(OSG 久保田氏)
微細加工の受託戦略(蒲郡製作所 伊藤)
とそれぞれ20分の時間をいただき、活動の紹介を行いました。

午後は、アカデミックにお世話になっている先生方の研究報告でした。
内容としては、
 ・ 極小径エンドミル切削に関する研究(野村先生)
 ・ 極小径ドリルの加工挙動に関する研究(桝田先生)
 ・ 極小径ドリルの疲労寿命に関する研究(村上先生)
 ・ 主軸回転精度測定法の開発(堀内先生)
といったお話でした。

その後、特別講演としまして、お二人の専門家のお話を伺いました。
 「ナノスケール機械加工・計測システムの開発と応用」(富山大学・森田先生)
 「ガラス製マイクロ光学レンズ成形用カーボン系精密金型」(信州大学・杉本先生)

最先端のお話を伺い、自らの立ち位置をどこに置けばよいのかを
再度考え直す良い機会をいただきました。

締めとして、懇親会も開催され、学び多き一日となりました。
ご準備いただきました関係者の皆様に感謝致します。
ありがとうございました。

 アルミの高精度部品加工のことなら、蒲郡製作所へ!!!