大きくする 標準 小さくする

2009年05月22日(金)更新

仕事と趣味・・・

皆さん、こんにちは!
今日は、杉山さんのお題について、お話します。

<質問>──────────────────────

 興味を仕事にする人がいますが、私は興味は興味、仕事は
 仕事とわけて考えています。息抜きに好きなことをしてる
 のがいいと思うのですが、経営者のみなさまはどのように
 お考えですか。

           (明治大学商学部 杉山光さん)

──────────────────────────


趣味という言葉の意味を広辞苑で調べてみると
「仕事、職業としてではなく、個人が楽しみにしている事柄」
「どういうものに美しさやおもしろさを感じるかというその人の
 感覚のあり方」と書いてありました。

すなわち、言葉の意味からしたら
趣味とはそもそも仕事ではないのです。

仕事と趣味が違うことは、当たり前のことなのですが、
経営者の中には趣味=仕事=天職と
考えている人が多いですね。
何を隠そう、私もその一人です。

私は小さな町工場の二代目経営者です。
5歳までは、工場の二階が棲家でした。
毎日のように、油のにおいを嗅ぎ
父親が油にまみれて働く姿を見てきました。

そんな暮らしをしていたら
大抵の人は、だんだんと洗脳されていきます。(笑)
「自分もモノづくりをするしかない。モノづくりこそ天職だ。」と。。。

そして、仕事と自分の時間の境が無くなり
どれだけ仕事をしても、物足りない、不安で仕方ないといった
ドランカー状態に陥ることになります。
私も一時期は、「血尿がでるくらい働かないと一人前ではない。」と
真剣に信じていました。

仕事=趣味と考え始めると
最後はこうした状態になってしまうわけです。

仕事と趣味を分けることは
私にとっては、経営者として仕事をする時間と
自分の時間を分けることだと思います。

二つの時間をきちんと分けることでのメリットは
公私の境がはっきりとして
だらだらと仕事をすることが無くなり
時間を大切にするようになることです。

会社を経営することは、従業員の皆さんとその家族
まわりのステークホルダーの皆さんが幸せに暮らせるよう
安定した生活を継続して維持することです。

仕事は、常に真剣勝負です。
自分の余暇の時間は、趣味の時間として楽しみ
ストレス解消やスキルアップのために使うことが大切だと思います。

仕事を趣味と考えていた頃は
全く疲れ知らずだったと記憶しています。
ひと月のうち、ひとりだけ残業し、帰宅時間が午前2時、3時、4時・・・
などという日が半分以上あった時もありました。
趣味を仕事と考えていると疲れ知らずだったように感じます。
仕事と趣味をはっきり区別することで
デメリットとしては、少し疲れやすくなったり
時間を忘れて集中することがなくなることでしょうか。

結論としては
やはり仕事は仕事、趣味は趣味として
分けて考えるべきだと考えます。
ただし、仕事が好きになることは、大切なことです。
お答えになってますかね。

 アルミの高精度部品加工のことなら、蒲郡製作所へ!!