大きくする 標準 小さくする

2009年11月30日(月)更新

情報公開の基準について

<質問>------------------------------

個人情報保護法の成立以来、情報発信の枠組みが大きく変わってきたと
感じております。

個人的にも組織的な情報公開型企業を目指しており、すべて公開していこう
という方針で展開してきております。

しかし先日、社員とのコミュニケーションのなかで、「ブログで情報発信する
際に、写真と名前については公開を控えて欲しい」という声がありました。

社員からそうした要望が出るのも当然だと思います。配慮したいところですが
目指す方向性のあいだで、若干のジレンマを感じています。

会員のみなさまは、情報公開の基準をどういったあたりにおいているのか
(例:一定以上の個人情報に該当する部分は出さない 等)、お聞かせいただ
けましたら幸いです。

                  (治部電機株式会社 治部健社長)

----------------------------------


皆さん、こんにちは!
愛知は、今朝はちょっと冷え込んでいます。
さて、今回は、治部さんのご質問を考えてみます。

現在、仕事の見える化を進めています。
すべての図面に枠を設け

材料入荷⇒第一工程⇒第二工程⇒第三工程⇒仕上げ⇒検査

という一連の流れの中で、かかわった全ての人に
枠内に日付入りの自分のゴム印を押印してもらい
押印することで、「これは自分の作った製品なんだ!」というプライドを持ってもらい
お客様には、誰が作ったのかを明確にすることで
通常直接会って話し合うことがない現場の工員との距離を縮めようと計画しております。

それと連動して
サイトでは、Vサインをしたみんなの顔を掲載して
名前や職歴、得意分野、趣味などを載せようと企画しました。

ところが、顔写真を撮る段階で
「後姿にして欲しい。」という要望が数名からあり、現在も足踏み状態です。
女性の場合は、顔写真だけ使って、下半身だけを摩り替えるような
悪質ないたずらをする人もいますので
そうしたことも考慮しなければと思いますが、難しい問題です。

今考えているのは
顔写真をすべてイラストにしていただき、それを掲載しようかと考えています。

サイトやブログでの名前の公開に関しては
当社でも、「写真と実名は避けて欲しい」と言われた方がみえましたので
原則的には、写真は掲載せず、”検査担当のFさん”というように
見る人が見えれば、あの人かと分かる方法での紹介に留めています。

お客様に関する情報は
できるだけ紹介は控えています。
どうしても紹介したい時は、事前に内容を確認していただくようにしています。

当社でも、方向性としては
治部さんのように、社内外共に情報の共有化を図り
オープンな経営をしていこうと思いますが
何事も、オープンにすれば良いということでもないと思います。

オープンにすること、しないことでのメリット、デメリットを慎重に検討し
できることから進めていこうと思います。
治部さん、いろいろなアドバイスをお願い致します。

 アルミの高精度部品加工のことなら、蒲郡製作所へ!!!