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2013年05月20日(月)更新

リンゲルマン効果・・・

皆さん、こんにちは!

先日、いつもお世話になっている大学の先生から
リンゲルマン効果という言葉を教えていただきました。

フランス人の心理学者リンゲルマンさんが提唱された考え方で
彼は、何人かのグループに綱引きをさせたそうです。

一対一で綱引きをした時の一人の力の入れ方を100とすると
二人で綱引きをすると、一人当たりの力は93になったそうです。
三人になると、85。
四人になると、一人当たりの力は49まで減ったのです。

心理学では
”集団になれば、なるほど、他の人が何とかしてくれるだろうという
 手抜きの心理が無意識に働いてしまうのではないか。”という
考え方を、リンゲルマン効果と呼びます。

私は、今まで
「普通にしてたら、1+1は、2にしかならないので
  みんなの力を合わせて、1+1が3や5になるような会社にしよう!」
なんて、話していました。全くわかってなかったおおばかものです。
1+1が2になることは、当たり前じゃないんです。


少し考えてみれば、わかることです。
立派な理念を掲げ、経営方針、経営計画を立案しても
それを実践するのは、社員の皆さんです。
今年の売上目標は、売上げ1割アップ、利益10%確保!とうたった場合
誰かがやってくれるだろうと考える人もいれば
売上げアップはいいけど、私は何をすればいいんだろうか?
などなど、いろいろな問題が発生します。

「みんな、目標に向けてがんばってくれ!」では
何をどうがんばればいいのか、わかりません。

まずは、それぞれの責任と権限を明確にすることですね。
Aさんは、○○の担当、Bさんは、△△の担当ね!
それぞれがやらなければ、仕事は終わらないよという
環境作りが大切です。
と、言うのは簡単ですが、この10年間ずっとそれで悩んでいます。

傍観者意識の人を減らし、相乗効果で力を発揮できる組織を作ったら
1+1は、50にも100にもなるかもしれません。
またひとつ教えていただきました。ありがとうございました。

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2013年05月17日(金)更新

国立天文台アルマ望遠鏡開所記念講演会に参加

皆さん、こんにちは!

15日の水曜日に、、東京の一橋講堂で行われました
アルマ望遠鏡開所記念講演会&懇談会に参加しました。

アルマ望遠鏡は、アメリカ、ヨーロッパ、日本の国際協力のもと
サブミリ波天文学の開拓を目指して
南米チリの標高5,000メートルの高地に建設してきた電波望遠鏡です。

アルマ望遠鏡は、まだ一部の設備を建設中ですが
一応の完成を祝い、3月13日に現地で開所式を執り行い
今回は、それを記念しての講演会と懇談会の開催となりました。

アルマ望遠鏡は、今までの望遠鏡に比べ
10倍の解像度と100倍の感度を併せ持つ
優れた電波望遠鏡です。

その性能は、東京にいて、大阪に落ちている一円玉を見つけられるのだそうです。
すごいとは思いますが、私にはピンときません。(笑)

今後は、アルマ望遠鏡を使って
天体の誕生や起源、生命の誕生につながる物質の探究など
いろいろな分野で、今まで謎とされていたことの解明に大きく役立つと期待されています。

電波望遠鏡は、自らが電波を発して
帰ってきた電波を解析していると思われがちですが
実際には、遠い宇宙からやってきている電波を捉えて
それを解析することで、いろいろなことを解明しています。

アルマ望遠鏡は、完成したばかりですが
すでに事前期待を大きく上回る成果を出しています。

宇宙は、137億年前にビッグバンと呼ばれる大爆発の後にできて
以後、ずっと膨張し続けていると考えられています。
我々人間は、炭素と酸素と窒素によりできています。
今までは、宇宙が出来上がってから、ずっと後になって
窒素が出来上がったと考えられていたそうですが
アルマ望遠鏡による観測で、13億年後の124億年前には
窒素が存在していることがわかったそうです。

そう教えていただいても、どうして100億年前のことが
わかるのでしょうか。不思議です。

さらに、他の観測では
惑星が誕生している場所で
グリコールアルデヒドと呼ばれる糖が存在していることもわかり
地球外生命体の存在が明確になる日も近いかもしれません。

わくわくするようなお話が続き、いつまでも伺っていたかったです。

こうして、世界的なプロジェクトに参加できるのは
社員の皆さん、協力先の皆さんを始め
いつも温かく見守っていただいている方々のおかげと感謝しております。
いつもありがとうございます。

アルマ望遠鏡のお仕事は
今年後半には、一区切りがつきますが
今後とも、いろいろなプロジェクトに参加して
時代の夢をかたちにするお手伝いを続けて行きたいと思います。
今後とも、よろしくお願い致します。

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2013年05月13日(月)更新

経営指針作成講座・実践編に参加!

皆さん、こんにちは!

先週末の土日は、愛知中小企業家同友会が実施しました
「同友会らしい経営指針」実践編講座に参加しました。

私は、今年で3年目の参加となります。

ただし、今年からは、、サポートいただく側から
サポートする側になり、参加された方々が
経営理念、方針、計画を立案するお手伝いをしています。

愛知同友会では
経営指針(経営理念、経営方針、経営計画)に沿った
経営を行うことをすべての基本と位置付けています。

しかしながら、指針は作ったものの
絵に描いた餅で、社員さんを巻き込んで
成果を出されている方は、少ないのが現実です。

当社もご多分漏れず・・・などと言っている場合ではないのですが
毎年その年の単年度計画は作成し
5年の中期計画も立案していますが
一人ひとりの社員さんが全てを共有し
一人ひとりが目標到達のために何をすべきかを
真剣に考えて頂いているかと言えば、不十分です。

こうした現状を踏まえて
本来は、まだ他の方のサポートをするなどとは
おこがましいのですが
自らも学び直しつつ、少しでも他の方のお役に立てれば
との気持ちで取り組んでいます。

5回連続の講座での今回は2回目で
自社の経営理念を作成することが目的でした。
皆さん、一泊二日の講座の中で、真剣に取り組まれ
夜は、お酒を少々いただきながら、深夜2時過ぎまで
激論が交わされました。

一日目の途中で、こんなこともありました。
サポート役で参加されていた会員さんに
お母さんが倒れられたとのお電話が入りました。
その際に彼が言われた言葉は・・・「どうしよう?」

ご自分のお母様が倒れられた緊急事態なのに
講座を途中で抜けることに躊躇されたと伺いました。
同友会の同じメンバーをサポートしよう!
会社を良くするお手伝いをしよう!
との強い意志を持って、参加されていることを知りました。

参加意識、経営意識、いろいろな面での
自らの甘さを実感した勉強会でした。
ありがとうございました。

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2013年05月09日(木)更新

新規事業参入について

皆さん、こんにちは!

来る6月2日の日曜日に
立教大学山口義行先生が主催される
スモールサン日曜大学ー挑戦する中小企業であれ!-
というイベントが開催されます。

イベントの詳細は,PDFファイルをご覧ください。

その中の分科会でパネラーの一人として
参加させていただくことになりました。
ご友人の全日本製造業コマ大戦で有名な㈱ミナロの緑川さんが
コーディネーターを務めていただくことになっています。
まだ、何も打ち合わせしてませんが、緑川さんにお任せする予定です。

私の参加する分科会では
「医療に挑戦~成長分野をビジネスチャンスに!」がテーマです。

当社では、20年前から、航空分野に
5年前から、宇宙分野に
3年前から、微細部品に関する医療機器分野に、
参入を計画し、事業を進めつつあります。

今、国や地方自治体が、成長分野として位置付けているのは
次世代自動車や新エネルギー分野、介護機器、ロボット、航空宇宙分野などで
ものづくり白書や経済産業省の資料を見ると
これから、国がどこに向かって行こうとしているかがよくわかります。

愛知県では、リーマンショック以降
自動車産業の生産拠点が県外や海外に移り
県内のものづくり業者から、すごい勢いで仕事がなくなっています。
それにかわる産業として、航空宇宙分野や医工連携での医療機器参入を進めています。

今日は、航空機業界のことについてお話します。

確かに、愛知県には、大手企業の工場が集積しており
隣の岐阜県も、大手重工メーカーの工場があります。
B787やMRJの生産も、今後本格化し
地域に航空機関連の仕事が増える予想が立てられています。

ところが・・・。
だからといって、当社のような、人、モノ、金・・・経営資源に乏しい
小規模事業者が、航空機分野に参入し、成功するでしょうか?

私の知る範囲では
航空機業界では、新規参入しようとすると
まず、お客様の指定した工作機械が2台必要となります。
1台だと故障した際に、仕事が止まるからとの理由です。
しかも、機械の加工範囲は、通常の1メートルクラスのマシニングセンタでは
どこでも持っていて付加価値を生みません。
3メートル、4メートル動く大型機械は、設置も含めると
1台1億円。最低2台導入せねばなりません。

大手企業の2次下請けになると
親会社より、加工するために必要なあらゆるものが支給されます。
加工するための工具、加工治具、材料、加工プログラム、加工指示書・・・・・。

航空機部品は、決められた機械で、
決められた人が、決められた手順で加工が進められます。
最初に加工したロットも20回目に加工するロットも、同じように加工することが求められます。

工作機械以外はすべて支給されて、一見良さそうに見えますが
我々まちこうばでは、他の人が1時間かかるものを
自社で知恵を生かして、50分にし、45分に短縮し
画期的な方法を考えて、30分でできるようにすることで、利益を確保してきました。
この業界では、こうしたことが許されないのです。

だから、この業界に参入してもだめと申し上げているのではありません。
お話しました内容は、私が知る狭い範囲での航空機業界の話ですし、
財力はあるけど、技術力はちょっと・・・という企業さんもみえるでしょう。
また、加工賃は多少安くても、先が見えて、安定した仕事ならと考える方もいらっしゃいます。

大切なのは、新規参入を目指す業界の内容を事前にしっかりと調査し
常に最新の情報を入手できる環境に自らを置いて
経営者として、参入すべきかどうかをきめることが大切だと考えます。

当日は、いろいろな方とお会いできることを楽しみにしております。

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2013年05月02日(木)更新

習慣で買う・・・

皆さん、こんにちは!

期末、期首のあわただしいバタバタから
少しだけ解放されています。

ということで、先日ある方からご紹介いただいた
”習慣で買うのつくり方”という本を読み始めました。

私がマーケティングの定説として教えていただいたのは
「消費者は、自分で考え、判断して行動している。」
「消費者は、自分がなぜその行動をとったのかがわかっている。」
というふたつのことです。

これに対して、
「人間の行動の95%は無意識に操られている。」
という事実を、脳科学と認知心理学の研究者たちが発見したのだそうです。

お客様との有益な関係を確立し、維持するために
我々製造業では、ずっと”顧客満足度の向上”に努めることが
近道だと教わってきましたが、どうやら少し考えないといけないようです。
いくら満足しても、そのお客様が将来リピーターとなるかどうかはわからないことになります。

統計調査によると
ある会社が、その会社の製品を買わなくなったお客様に
会社と商品に満足しているかとアンケートを取ったところ
流出したお客様の85%は満足している、もしくは、とても満足していると答えたそうです。
さらに、他の調査では、顧客満足がリピート購入に結び付く確率は
たったの8%にすぎないのだそうです。

ではリピート購入を促すには、何が必要なのか?
この本には、マイクロソフトの例が掲載されていました。

マイクロソフトと言えば、OSのウインドウズと
ワードやエクセル等のアプリケーションソフトですね。
ところが、ウインドウズ95以来、ふたつにひとつと言ったらいいすぎでしょうか
バグが多いとか使いづらいだとかいう不満の声を耳にします。

今ですと、でたばかりのウインドウズ8は
すでに使いづらいし、動かなくなるアプリがあるし。
少し前のXpが安定していて使いやすいけど、一年でサポート打ち切りになるから
ウインドウズ7にダウングレードして、パソコン買い換えるかなんて話がちらほら。

これだけ顧客満足度が低くても、大半のユーザーは我慢して使ってるわけです。
なぜかと言えば、パソコンが普及し始めた当初から、OSを世に送り出し
加えて、ワード、エクセルといった定番のアプリケーションソフトを同時発売したことで
OSではなく、アプリケーションソフトが、世の中にとってなくてはならないものとなり
消費者から無意識に習慣として選ばれているからだそうです。

無意識に選ばれるなんて、すごいことですね。

今日は、ここまで。一度読んだだけでは、理解できそうにないですが
とても面白い視点で書かれている本です。





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