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2013年05月09日(木)更新

新規事業参入について

皆さん、こんにちは!

来る6月2日の日曜日に
立教大学山口義行先生が主催される
スモールサン日曜大学ー挑戦する中小企業であれ!-
というイベントが開催されます。

イベントの詳細は,PDFファイルをご覧ください。

その中の分科会でパネラーの一人として
参加させていただくことになりました。
ご友人の全日本製造業コマ大戦で有名な㈱ミナロの緑川さんが
コーディネーターを務めていただくことになっています。
まだ、何も打ち合わせしてませんが、緑川さんにお任せする予定です。

私の参加する分科会では
「医療に挑戦~成長分野をビジネスチャンスに!」がテーマです。

当社では、20年前から、航空分野に
5年前から、宇宙分野に
3年前から、微細部品に関する医療機器分野に、
参入を計画し、事業を進めつつあります。

今、国や地方自治体が、成長分野として位置付けているのは
次世代自動車や新エネルギー分野、介護機器、ロボット、航空宇宙分野などで
ものづくり白書や経済産業省の資料を見ると
これから、国がどこに向かって行こうとしているかがよくわかります。

愛知県では、リーマンショック以降
自動車産業の生産拠点が県外や海外に移り
県内のものづくり業者から、すごい勢いで仕事がなくなっています。
それにかわる産業として、航空宇宙分野や医工連携での医療機器参入を進めています。

今日は、航空機業界のことについてお話します。

確かに、愛知県には、大手企業の工場が集積しており
隣の岐阜県も、大手重工メーカーの工場があります。
B787やMRJの生産も、今後本格化し
地域に航空機関連の仕事が増える予想が立てられています。

ところが・・・。
だからといって、当社のような、人、モノ、金・・・経営資源に乏しい
小規模事業者が、航空機分野に参入し、成功するでしょうか?

私の知る範囲では
航空機業界では、新規参入しようとすると
まず、お客様の指定した工作機械が2台必要となります。
1台だと故障した際に、仕事が止まるからとの理由です。
しかも、機械の加工範囲は、通常の1メートルクラスのマシニングセンタでは
どこでも持っていて付加価値を生みません。
3メートル、4メートル動く大型機械は、設置も含めると
1台1億円。最低2台導入せねばなりません。

大手企業の2次下請けになると
親会社より、加工するために必要なあらゆるものが支給されます。
加工するための工具、加工治具、材料、加工プログラム、加工指示書・・・・・。

航空機部品は、決められた機械で、
決められた人が、決められた手順で加工が進められます。
最初に加工したロットも20回目に加工するロットも、同じように加工することが求められます。

工作機械以外はすべて支給されて、一見良さそうに見えますが
我々まちこうばでは、他の人が1時間かかるものを
自社で知恵を生かして、50分にし、45分に短縮し
画期的な方法を考えて、30分でできるようにすることで、利益を確保してきました。
この業界では、こうしたことが許されないのです。

だから、この業界に参入してもだめと申し上げているのではありません。
お話しました内容は、私が知る狭い範囲での航空機業界の話ですし、
財力はあるけど、技術力はちょっと・・・という企業さんもみえるでしょう。
また、加工賃は多少安くても、先が見えて、安定した仕事ならと考える方もいらっしゃいます。

大切なのは、新規参入を目指す業界の内容を事前にしっかりと調査し
常に最新の情報を入手できる環境に自らを置いて
経営者として、参入すべきかどうかをきめることが大切だと考えます。

当日は、いろいろな方とお会いできることを楽しみにしております。

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2013年05月02日(木)更新

習慣で買う・・・

皆さん、こんにちは!

期末、期首のあわただしいバタバタから
少しだけ解放されています。

ということで、先日ある方からご紹介いただいた
”習慣で買うのつくり方”という本を読み始めました。

私がマーケティングの定説として教えていただいたのは
「消費者は、自分で考え、判断して行動している。」
「消費者は、自分がなぜその行動をとったのかがわかっている。」
というふたつのことです。

これに対して、
「人間の行動の95%は無意識に操られている。」
という事実を、脳科学と認知心理学の研究者たちが発見したのだそうです。

お客様との有益な関係を確立し、維持するために
我々製造業では、ずっと”顧客満足度の向上”に努めることが
近道だと教わってきましたが、どうやら少し考えないといけないようです。
いくら満足しても、そのお客様が将来リピーターとなるかどうかはわからないことになります。

統計調査によると
ある会社が、その会社の製品を買わなくなったお客様に
会社と商品に満足しているかとアンケートを取ったところ
流出したお客様の85%は満足している、もしくは、とても満足していると答えたそうです。
さらに、他の調査では、顧客満足がリピート購入に結び付く確率は
たったの8%にすぎないのだそうです。

ではリピート購入を促すには、何が必要なのか?
この本には、マイクロソフトの例が掲載されていました。

マイクロソフトと言えば、OSのウインドウズと
ワードやエクセル等のアプリケーションソフトですね。
ところが、ウインドウズ95以来、ふたつにひとつと言ったらいいすぎでしょうか
バグが多いとか使いづらいだとかいう不満の声を耳にします。

今ですと、でたばかりのウインドウズ8は
すでに使いづらいし、動かなくなるアプリがあるし。
少し前のXpが安定していて使いやすいけど、一年でサポート打ち切りになるから
ウインドウズ7にダウングレードして、パソコン買い換えるかなんて話がちらほら。

これだけ顧客満足度が低くても、大半のユーザーは我慢して使ってるわけです。
なぜかと言えば、パソコンが普及し始めた当初から、OSを世に送り出し
加えて、ワード、エクセルといった定番のアプリケーションソフトを同時発売したことで
OSではなく、アプリケーションソフトが、世の中にとってなくてはならないものとなり
消費者から無意識に習慣として選ばれているからだそうです。

無意識に選ばれるなんて、すごいことですね。

今日は、ここまで。一度読んだだけでは、理解できそうにないですが
とても面白い視点で書かれている本です。





2013年05月01日(水)更新

近況報告です!

皆さん、こんにちは!

久々にまわりの近況報告です。
あくまで、私のまわりの狭い範囲での景況なので
その点は、ご理解ください。

総じて・・・良くない。
つまりまわりの景気は悪いです。

マスコミもようやくアベノミクスによる効果が
一般庶民に行きわたっていないことを報じるようになりました。
そんなこと、ずっと前から感じています。
情報は、操作せず、正しく伝えて欲しいです。

当社のお客様では
2割のお客様は、輸出依存型で
昨年後半が悪かった分、かなりの増産に転じてみえます。
おかげさまで、一部その恩恵をいただいております。

官のお仕事は
予算が通りこれからといったところでしょうか。
まだまだ出足が鈍いです。
ただし、去年はいろいろあって夏過ぎまで
仕事が少なかったですから、今年はもう少し早く動き出してくれることを期待してます。

残りのお客様は、昨年後半から
低空飛行が続いており、厳しい状態だと思います。

まわりの同業者は
規模、内容にかかわらず、大きく二極化しているようです。
しかも1対9で、悪い方が多い。

だからと言って、うちも悪くてもしゃ~ないとは言ってられません。
次なる手を打つべく、これからひと月は
展示会用の試作品を作る予定です。
出来上がったモノは、フェイスブックやこのブログでもご紹介します。
ご期待ください。。

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2013年04月30日(火)更新

経営者の役目・・・

皆さん、こんにちは!

当社のGWは、今年はほぼ暦どおり。
なので、30日、1日、2日は、営業です。

少し前に受講したセミナーで
このような指摘を受けました。

将来、自社の仕事の内容をどのように変えて行きたいですか?
という問いかけに、私は下記のように答えました。

*******************************************************

現在、当社では
全体の約1割の仕事が
お客様が他社ではできないと認めていただいた
とても付加価値の高い仕事になっています。

将来的には、この1割の仕事をどんどん増やし
社内の仕事すべてを高付加価値で難易度の高い仕事に
移行していきたいと思っています。

******************************************************

その答えに対して

1割は、たくさん儲かって、残りの9割はほとんど儲けがないわけですね。
1割の仕事だけが、あなたの目指す仕事で
残りの9割の仕事は、やりたくないけどやっている仕事なのですか?
9割の仕事をいただいている方々は
あなたにとって、お客様ではないのですか?
あなたにとって、大切なお客様はだれですか?

1割の仕事をこなしてくれている社員さんはやりがいあって
残り9割の仕事をしている社員さんは、どうでもいい仕事をしているんですか?
どんな気持ちで、毎日働いているんでしょうね。
などなど・・・いろいろな質問をいただきました。

論点は少しずれていますが
大切なことを教えて教えていただきました。

一見どうでもいいように見える仕事でも
どうでもいい仕事なんてないんです。
それを、社員さんに理解してもらい、日々やりがいを持って
有意義に、楽しく働いてもらえるようにするのが経営者の役目ではないですかと・・・。

ことばは難しいですね。
経営者の一言は、さらに重みがあり、考えて発しないといけません。
社員さん、一人ひとりのモチベーションアップは、さらに難しい。

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2013年04月28日(日)更新

社外取締役会開催

皆さん、こんにちは!

昨日は、愛知同友会の濃い仲間との
社外取締役会に参加しました。
ここ数回は、予定が合わず、久々の参加でしたが
皆さんに温かく迎えていただきました。

今回のテーマは、自社のキャッチコピーを考えること。
お昼を食べながら、話は始まり、5時間を超える時間を使い
お互いに自社の課題を話ながら、いろいろなアドバイスをいただきました。

この年になって
こうして知り合った仲間と
すべてをさらけ出して、お話することはなかなかないことです。
メンバーの皆さんに感謝するとともに、ご縁を大切にしたいと思います。

本日もいろいろな気付きやご指摘をいただき
早々に改善に取り組み、実践します。

     アルミの超精密サプライズ加工のことなら、蒲郡製作所へ!!!
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