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2010年04月20日(火)更新

奇跡のリンゴ物語~木村秋則さんのご公演を伺って~

皆さん、こんにちは!

数名の皆さんが報告されているとおり
私も先週金曜日の木村さんのご講演を伺いました。

「私がこうしてここにいるのは
  家族の支えがあったから
    リンゴの木が耐えてくれたから。」
そんな言葉で始まった木村さんのお話は
期待通りのすばらしい内容でした。

リンゴの木は、農薬なしでは育たないと言われた常識を覆し
9年も努力を重ねて、無農薬でリンゴを育てられました。

答えは必ずある。
常識にとらわれない。
バカになれ!
リンゴの気持ちになって考えてみること。
できないのは、自分の努力が足りないと思うこと。

自然に学び
みんなを良くしたい、日本をよくしたい、世界をよくしたいと
強く願い、実践してみえた木村さんの思い、パワーを
いっぱい、いっぱいいただいた素晴らしいお話でした。

 アマゾン川も黄河も、源流は湧水。
  一人ひとりの思いが大きな流れを作る。
   人間が人間らしく、農業は農業らしく、工業は工業らしく。。。

  虫も水も人も皆おなじ。
   実践し、行動してこそ、人類は永く続く。

締めくくりのことばも印象的でした。

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2010年04月10日(土)更新

宇宙に行きます!

皆さん、こんにちは!

お久しぶりです。
毎日継続して書かなければと思いつつ
目先の仕事に追われてしまっておりました。
反省しつつ、前を向いて仕切り直します!

昨年、当社にて部品を製造しました
深宇宙探査衛星”UNITEC-1”
簡単に言うと、金星まで飛んでいく予定の人工衛星の
打ち上げ予定が正式に決まりました。

unitec-1
(写真はunisec提供)

5月18日に種子島から打ち上げ予定の
H-ⅡAロケット17号機に乗せていただいて
大気圏外まで、運んでいただくことになります。

今回、H-ⅡAロケットには
メインとなる”あかつき”と命名された金星探査機のほか
5つのあいのり衛星が搭載されます。
その中で、我々が作ったUNITEC-1は
最後に切り離される予定です。


(写真は、JAXA提供)

いよいよ我々が作った
自分の手で触れたパーツが
金星まで飛んで行く日が迫ってきました。

わくわくします。

今は、無事H-ⅡAロケットが打ち上がることを祈るばかりです。
予定では、12月頃には、金星の近くに到達するはずです。
UNITEC-1は、宇宙に飛び出してから
アマチュア無線で受信できる電波をずっと発信し続け
全世界でこの信号を受信する試みも行われます。
我々は愛知工科大学に設置された無線機で信号を受信する予定です。

下記、JAXAのあかつき特設サイトでは
打ち上げまでのカウントダウンや
ライブカメラで、種子島の様子も見ることができます。
ぜひ、ご覧ください。
 
 JAXA あかつき特設サイト

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2010年03月21日(日)更新

いかに付加価値をつけるのか・・・

皆さん、こんにちは!

今日は、大西さんのご質問について、考えてみます。

<質問>------------------------------

 自社商品(製品)の値付けはどのような基準で行なって
 おられるのでしょうか
                      (事務局 大西啓之)

----------------------------------


当社の主な仕事は
光学機器、医療機器、半導体機器、計測機器、燃料電池関連
光通信機器、航空宇宙関連等のいろいろな分野のメーカーから
図面をいただき、それを具体的に製造することです。

材料を購入し、いろいろな工作機械を駆使して
切ったり、削ったり、磨いたりしながら
ひとつの部品を作り上げていきます。

こうして、付加価値をつけることで利益を得ているわけです。
5円で購入した材料を、製品として100円で売ることもあれば
1,000円で売ることも、場合によっては、10,000円になることもあります。

その違いはどこにあるのでしょう。

今は亡き父からは
「製品の値決めは、経費を加算してするな!
   その製品の付加価値によって、値段を決めろ!」
と、何度も何度も教え込まれました。

たとえば直径5mm長さ10mmのステンレス製のピンを作るのには
寸法精度によっては、1時間かかる場合もあります。
でも、ただのピンに1時間かかったからといって
数千円を請求するわけにはいかないのです。

反面、たとえ10分で作れるものでも
まわりに作れる人がいないような
製作するのに難易度の高い仕事であれば
それなりの対価をいただくことが可能なのです。

自社の強みを生かし
競合他社がいない市場で
それをわかりやすい言葉で顧客に伝えることができれば
価格競争に巻き込まれずに、自分で値決めができます。

社内の仕事を、こうした特化した仕事ばかりにできれば
自立型企業となり、高収益を挙げることができますね。
ところが現状は、こうした仕事は全体の2,3割にすぎません。
大半は、厳しい価格競争にさらされています。

長年、業界で仕事をしていますと
各企業の購買担当者の方とのお話の中で
図面を見ると、その製品の価格が自然と浮かんでくるようになります。
大体幾らくらいなら、仕事がいただけるかがわかるようになるのです。
そうなったら、自分の思うまま仕事ができそうなものですが
現実はそんなに甘くはありません。

リーマンショック以降の愛知県では
かなりの値崩れが起きており
ほとんどの仕事は求める価格の50%から70%で
浮かんでくる価格は、当社の希望価格以下のものが多いのが現状です。

今回の不況は循環型の不景気ではなく
大きな社会変革が原因で起きているのですから
自らが変わり、新しいビジネスモデルを作り上げない限り
自社が儲かることはないと思います。

亡父の教えは、正直なところ
”そんなこと言ったって、そんな仕事がどこにあるんだ?”
と言いたいところですが、考え方の基本だと思います。
お客様が何にだったら、感動していただけるのか
その対価として、自社を評価し、対価としてお金をいただけるのかを
真剣に考え直すよい機会が今回の不景気ではないかと思います。
自社製品にいかに付加価値をつけるのか。。。難しい問題ですね。

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2010年03月15日(月)更新

東三河・遠州広域人材交流会に参加!

皆さん、こんにちは!

今日は、豊川商工会議所で午後から開催されました
東三河・遠州広域人材交流会に参加しました。

経営者としての仕事のうち
最も重要なもののひとつに、人脈作りがあると思います。
こうしたイベントを企画いただくことは、ありがたいことです。

今回は、交流会に先立ちまして
全国的に有名な樹研工業㈱の松浦社長様のご講演を拝聴しました。
松浦さんのご講演は、ここ数年の間に、3回申し込んで3回とも急な用事で
出られなくなった経緯がありましたので、とても楽しみにしておりました。

樹研工業さんは、「社員採用は、先着順に採用!」とか
「会議は自由参加!」など、奇抜な内容が紹介されることが多いですが
長年、健全経営を続けてこられたすばらしい企業です。

100万分の1グラムの用途のない細かいパウダーギアを開発製造され
「こんな細かいギアを作れる会社なら、自分の会社の悩みも解決してくれるはず!」
とお客様に思わせる営業手法は、製造業の中では、ずば抜けています。

そんな松浦さんから、いろいろと心に響くお話を伺いました。
その中でも印象に残ったお話をご紹介します。

業界で仕事を独占することは
何らかの原因で、その製品が必要なくなれば
100がゼロになることが多いという点です。

オンリーワン技術があるがゆえに
時として、このような天国と地獄を幾度も経験されてみえたそうです。
そうならないための方法として、三つの方法を伝授いただきました。

(1) 常に技術開発を続けること。 
   そのためには、経験豊富な熟練工を大切にすること。
(2) 品質管理システムをきちんと構築すること。
   そのためには、ISO9001の認証取得をとることではなくて
   最高の工作機械を導入し、日々きちんとメンテナンスを行い
   いろいろな作業を標準化して、誰でもわかるようにし
   標準化を実践できる人を育てること。
(3) きちんとした財務管理を行うこと。
   景気に左右されない経営をするためには、自己資本比率を高めるため
   軽々しく配当はせず、役員報酬も貰わずに、内部留保に務めて、健全な
   経営に務めれば、不況になると、お金は余ってくるはずである。

 また、若い人には、基本を教え、チャンスを与えることが大切だ
 と考えてみえるそうです。
 社員さんには、決まった日にきちんと給与を払い、60歳を過ぎても成果を出して
 みえる人には、昇給することで安心を与え、厳しい経営環境下でも、きちんと
 定期昇給することで、未来への希望を与えることが大切だとお話いただきました。

 最後に、「経営者は、会社を好きになってもらえる経営をし
 人として正しく生きることが大切だ」と教えていただきました。

その後の名刺交換会では、30名ほどの方々と名刺交換をさせていただきました。
こうしたイベントが恒例になることを期待します。

 アルミの超精密サプライズ加工のことなら、蒲郡製作所へ!!!

2010年03月07日(日)更新

金星探査機あかつきの打ち上げ予定日が決定!!

皆さん、こんにちは!

昨年より、当社が主要機構部品の製造を担当し
愛知工科大学を始めとする20の大学と高専が
設計、開発を進めています深宇宙探査機UNITEC-1が
相乗りさせていただく予定になっています金星探査機あかつきの打ち上げ予定日が
2010年5月18日6時44分14秒に設定され、JAXAに専用サイトが立ち上がりました。
 金星探査機あかつき特設サイト(JAXA)

金星探査機あかつき

我々のUNITEC-1は、数々の試験をクリアし
後は、JAXAより、最終結果の報告を待つばかりです。
本来は、OKの連絡があってから、皆さんにご報告するつもりでいましたが
一部のメディアが、あかつきの打ち上げ予定日決定のニュースを報じたことで
数名の方から、ご心配やお問い合わせをいただきましたので
このブログにて、現状報告をさせていただきました。

今後とも応援よろしくお願い致します。
H-ⅡAロケット模型&UNITEC-1EM模型

H2Aeisei10030801
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