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2010年01月30日(土)更新

生き残れるか?日本のモノづくり

皆さん、こんにちは!
蒲郡製作所の伊藤です。

いつも大変お世話になります。

今年に入って、5度目の投稿です。
ずいぶんご無沙汰してしまいました。
この間、バタバタと飛び回っていたことは確かですが
投稿する時間がなかったかというとそうでもありません。
とにかく気持ちに余裕がなかったのだと反省しております。

さて、今回は先週末に岡崎北高等学校で開催されましたものづくり講座のご紹介です。
この講義は、国のサイエンス・パートナーシップ・プロジェクト
ひとつとして行われ、高校生にものづくり技術のすばらしさと感動を
伝えることを目的としています。

担当教諭の米津先生の熱い想いが実り、実現しました。

昨年末には、カムイスペースワークスの植松努さんの講演と
校庭でのロケット打ち上げや
豊橋市にあります微細精密加工で有名な樹研工業の見学と
松浦社長さまのご講演も開催されました。うらやましい限りの内容ですね。

今回行われましたのは第3回目の講義で
豊橋技術科学大学の村上良彦准教授にお願いし
「生き残れるか?日本のモノづくり」と題したお話がありました。
私が村上先生をご紹介させていただいたこともあり
今回特別に、授業に参加させていただきました。

岡崎北高校

まさにタイムリーな話題であり
技術的な話ばかりでは、興味を引かない話を
日中の賃金格差の話や仕事で海外に行かれた際のエピソードを交えながら
楽しく学べるわかりやすいお話をしていただきました。

モノづくりのグローバル化が進む中で
日本のモノづくり技術は、今は世界一ですが
優位性を保てるのは、長く見てもあと5年・・・。

労働人口も資本力も圧倒的優位である中国を目の前にして
日本のモノづくりが目指す方向性は、以下の4つであるとヒントをいただきました。
 ① 難削材加工 固くてとか粘りがあってとかとにかく削りにくい材料の加工
 ② 微細加工  直径φ0.1mmの工具を使った加工
 ③ 高速・高精度加工 従来の数倍・数十倍の速度で、高精度にものを作る加工
 ④ 環境対応型加工 電力、油、材料等資源を少なくして、加工を行う


ものづくりでは、従来から所謂Q,C,Dの大切さが言われてきました。
この中で、何が一番大切だと思いますか?という質問に
ほとんどの高校生が「Q:品質だ!」と答えました。
正解は・・・。本来はどれも大切でどれが一番かはケースバイケースです。

これからのものづくりでは・・・
コスト優先でそこそこの品質を保つモノづくりは
中国を始めとする東南アジア諸国の得意分野です。
日本は、残されたひとつのD、つまり時間を売りにすることが大切だそうです。

新幹線を始めとする日本の列車ダイヤの正確さは
世界でもトップだと言われています。
納期を守ることと超短納期に対応することができれば
それが企業の売りになることは間違いありませんね。
今日注文が出て。「明日でいいで、持ってきてよ。」とのご依頼に
対応できるのは、やはり近場の工場ということです。

とはいえ、最後はコストパフォーマンスが問われる時代です。
品質がよく高い製品を作るのか、安くてそこそこの品質の製品を作るのか
それとも、その中間のモノづくりをするのかも難しい選択です。
しかし、当社の目標は、高品質で付加価値の高いものづくりです。

その他にも
 ・Just in Time  ・円高について
 ・人財の話      ・力をあわせたモノづくりの大切さ
 ・医工連携      ・知識と知恵の違い
 ・5Sの大切さ   
などなど盛りだくさんの一時間半でした。

最後に、Serendipityのお話をされました。
日本語に訳すと、「偶察力」だそうです。
普通の人が気付かないことに「あれっ、いつもと違う?」と
気付ける能力です。掘り出し物を見つける才能と言い換えることもできます。
青色発光ダイオードを開発した中村先生も実験の失敗から
普段見落としてしまうような現象をきちんととらえたことが
偉業を成し遂げるポイントだったそうです。

セレンディピティという能力は
優秀だとか頭がいいとかよりも
常に意識をそちらに向けていることだと私は思います。
それに加えて、少し変わり者であることでしょうか。
誰にでもチャンスはあると思います。
密かに、イグノーベル賞を狙っている私もそのひとり・・・。(^^)v

村上先生のお話の後には
きちんとその場で学びを深めるための小グループに分かれての
ディスカッションの場もあり、熱心に感想を語る若者の姿を見て
将来はぜひ!モノづくりの現場に立って欲しいと願いました。
若さっていいですね。モノづくりっていいですね。

最後になりましたが、企画にご賛同いただき、ご協力いただきました
植松さん、松浦さん、村上先生には、大変感謝しております。
ありがとうございました。

 アルミの超精密サプライズ加工のことなら、蒲郡製作所へ!!!

2010年01月11日(月)更新

鏡開き

皆さん、こんにちは!

世間では、土曜日から3連休のところも多かったと思いますが
当社では、今回のお休みは日曜日のみ。

今日は、11日なので、恒例の鏡開きを実施しました。
毎年、お飾りのお餅を使って、ぜんざいを作ります。
せめてぜんざいの写真があればよかったのですが
あまりのおいしさに写真を撮るのを忘れてしまいました。

いつも口数の少ない社員さんですが
今日は特に無口だったようです。
食べるのに夢中だったんですね。(^^)
おいしくいただきました。ありがとうございました。

さて、友人のyotchさんがサイトでご紹介されていました
「2010年版 今年の漢字占い」をやってみましたが

私の今年一年を表す漢字は、「運」だそうです。
コメントには下記のように書いてありました。

これまで頑張ってきたことが実を結んだり
運命の人と出会ったり、昇給・昇進したり…
なんか、いいことたくさんある予感!


自分にとっては願ってもない良い結果です。
良いことは信じることにします。
今年はきっと良いことが連続で起こる年にするぞ!
 
 アルミの超精密サプライズ加工のことなら、蒲郡製作所へ!!!

2010年01月08日(金)更新

一週間が終わり・・・

皆さん、こんにちは!

年が変わり、あっという間に1週間が過ぎました。
ぼやぼやしていると、こんな調子であっという間に一年が終わってしまいそうです。

昨年の終わり、今年の初めは
久しぶりにばたばたと動き回ったという印象があります。
まだまだ、成立した仕事は少ないのですが
確実に仕事の引き合いや新しい取り組みへの依頼や
チャレンジのネタが増えています。
厳しい時代にありがたいことです。

でも、今年前半で、いろいろな仕事をものに出来るかどうかで
ここ数年先の当社の行方が決まってくるように感じています。
今が勝負どころ。今年は大きな変革の年になりそうです。
それも、日本人が考えている倍くらいの速度で
世界では、いろいろなことが変わってきているのだと思います。
それをいち早く正確に捉え、自社としてどう対応していくかを考えねばなりません。

日本の未来は、必ず明るい。
日本のものづくりは必ず復活します。
そのためには、留まっていないで、常に前進すること。
それに加え、努力するだけでなく、社員全員の英知を集結し
みんなで考え、みんなで動くこと。
これができれば、蒲郡製作所はきっと目指している良い会社になれます。

 アルミの超精密サプライズ加工のことなら、蒲郡製作所へ!!!

2010年01月08日(金)更新

毎日があっという間に・・・

皆さん、こんにちは!

当社は、5日から営業しております。
今日で、4日目なのですが
毎日、来社された方々との商談や見積りなどで
あっという間に一日が過ぎていきます。

忙しいことに感謝です。ありがたいことです。

今月、来月、更には春からはいろいろな新しい案件が続きそうです。
それをきちんとものにできるかどうかで
目先数年の当社の動向が決まってくる大切な一年となります。
気合を入れなおし、気持ちを引き締めていかねばと考えています。

 アルミの超精密サプライズ加工のことなら、蒲郡製作所へ!!!

2010年01月05日(火)更新

原点に戻って!

皆さん、あけましておめでとうございます。
昨年同様、今年もよろしくお願い致します。

さて、今年は
「原点に戻る!」
ことから始めようと思います。

具体的には
昨年後半から進めていますが
従業員さんや関係者の皆様に
当社の経営理念、方針、計画を再度理解していただくことです。

これは、繰り返しお話し、すり込んでいくしかありません。
それに加えて、行動指針を示して
このように行動して欲しい、行動していこうという内容と
なぜそうするかの理由を従業員の皆さんに発表しました。
まだこれも発表したレベルで、これから少しずつ浸透させていくつもりです。

また、背伸びせず、身の丈にあった計画を立て
当たり前のことを当たり前にこなせるよう
難しいことですが、ひとつずつ実践します。

まずは、昨年やり残した幾つかの計画を実施します。
今年も一年、よろしくお願い致します。

下の写真は、我が家のお雑煮です。
といっても、いたってシンプル!

醤油とかつおベースのだしに
お餅を入れ、かつぶしをかけただけ!
これが意外とおいしいんですよ。

餅

 

会社概要

蒲郡製作所は、今年で創業60年になります。常に精密加工の分野で、時代の先端のニーズに応え続けてきました。その間培ったノウハウは、若手に引き継がれ、時代の夢をかたちにするお手伝いを続けております。現在は、満足の一歩先をいくサービスを追及し、「超精密サプライズ加工」と命名して、お客様を驚かす技術力...

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個人プロフィール

1960年3月5日生まれ。愛知県蒲郡市出身。モノづくりが三度の食事の次に好き。趣味は、スキーとハゼ釣り。

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