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2013年05月28日(火)更新

新分野参入について・・・

皆さん、こんにちは!

今日は、新分野参入のお話です。
当社は、10年ほど前から、宇宙分野と医療機器分野に参入を検討し
宇宙分野には、5年前から、目的を果たし
電波望遠鏡や人工衛星の部品加工のお手伝いを始めました。

医療機器はというと
一部で、少しずつ結果は出始めているものの
それで食べていけるような売上げにはなっていません。

今週末、立教大学の山口義行先生が開催されますスモールサン日曜大学の中の
”医療に挑戦~成長分野をビジネスチャンスに!”と題した分科会で
パネラーのひとりを務めさせていただきます。

結果が出せていない自分としては、”俺でいいのか?”という想いはありますが
ご指名頂いた以上は、期待に応えられるよう、努力します。

このブログでも何度もお話していますが
愛知県のものづくりは、自動車産業を中心にやってきたわけですが
ここにきて、大手企業さんは、”これからの愛知は、車の生産拠点ではない!”と
断言され、国内でも東北や九州に工場を建て、生産拠点を移されてきました。
重ねて、海外での現地生産、現地調達の動きは加速し
愛知県からは、自動車関連の部品はどんどんと県外へ流出しています。

自動車自産業に代わる産業として
国や県は、航空宇宙産業や医療機器分野への参入を勧めています。

医療機器参入を考えた場合
自分で機器を開発し、売り出すには
開発から製品化するまでの年月も医療機器製造販売資格取得のための費用もかかります。
一番早い方法は、医療機器製造販売の資格を持っているメーカーさんの下請けとなり
部品作りをお手伝いすることですが、これも既存の加工屋さんがみえますので
よほど光った技術を持っていないと、新規に口座を開いていただくのは難しいと思います。
加工するものの発注量も、ワンロット数十から週百個。車の数千から数万個とは二桁違います。

大学や研究機関とお付き合いし、試作品の製作を専門に
部品加工のお手伝いをすることも考えられますが
これも日々食べていけるだけの仕事量を確保できるかどうかが問題です。

更に医療機器では、人命に大きくかかわる部品もあるので
製造物責任に対する準備も必要です。
PL保険の保険料も光学機器製造と医療機器製造では
数倍から十倍の違いがあります。

などなど、デメリットを並べましたが
だからこそ、多品種少量で培ったノウハウが生かせて
他社でできない特化した加工技術を持ち
お客さまのお悩みを解決できる提案力があれば・・・
自社の強みをしっかりと分析し、それを伸ばしつつ、お客さまに提案すれば
ぱっと見て、参入が難しそうな業界でも、生きる道はいくらでもあるんだと思いませんか。

 アルミの超精密サプライズ加工のことなら、蒲郡製作所へ!