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2008年09月20日(土)更新

お世話になりました。

皆さん、こんにちは!

今日は、午後になって訃報が届きました。
父の代から、大変お世話になっている
工具や機械の総合商社の営業マンAさんが
昨夜亡くなられました。

今年初め、いつものように営業にみえて
「ガンなんだわ、しかも末期の胃ガン」
「でも、王監督を手術した先生に担当してもらうで、だいじょうぶだよ。」
そんな会話を交わしたのを覚えています。

いつも会社にみえて、入り口を入るといきなり
「こんにちは!」と大きな声で挨拶されていました。
工場内でどこにいても、Aさんがみえたなとわかったものです。

いつも特殊な工具をお願いする当社の要求にも
その都度、迅速、丁寧に対応していただき
大抵のものは翌日には手元にありました。
当社が短納期対応できてこれたのも、Aさんのおかげです。

しつこいくらいの密着型、積極的な営業スタイルは
時代遅れといわれる方もみえましたが、
ご本人はこれが自分のやり方だからとおっしゃっていました。
でも、豪快でパワフルな中にも
「営業はエチケットが大事。平日は、にんにくの入った食事をしたり
 翌日にお酒のにおいが残るような飲み方はしちゃいけない。」
とお客様に対する細かい気配りも大切にされていました。

Aさんに、最後にお会いしたのは、ほんの数週間前です。
ここ数ヶ月は、検査や治療のために、入退院を繰り返してみえました。
その日は、顔色が悪く、つらそうでしたがいつもの声で
「明日からまたちょっと入院するで。また、留守するけどよろしく!」と。

当社の事務室は2階にあります。
階段を上がってくるのもつらかったと思います。
それでも最後の最後まで会社に出勤され、お客様を回られ
働き抜いたその生き様は、決して忘れません。
Aさん、お疲れ様でした。ゆっくりお休みください。

6年前、同じガンで亡くなった父の思い出と重なり
涙が止まりませんでした。
ご冥福をお祈り致します。
合掌。

 伊藤 智啓